2013年6月24日月曜日

移民支援の英語教室③、友だちと学ぶ

妻は昨年9月から、近所のアダルトスクール(日本のカルチャーセンターみたいなもの)の英語教室(ESL=English as a Second Language)に通い始め、先日3学期10ケ月の授業を修了した。
公式の修了証明書はないが、先生が厚意で手作り修了証明書を作って、生徒らに手渡してくれたらしい。
妻も、メキシコ、タイ、イラン、ルーマニア、ペルー、シリア、チュニジア、ガーナの仲間たちと記念撮影。いい思い出になったようだ。

英語教室の最終日は、生徒がそれぞれ食べものを持ち寄ってポットラックパーティを楽しんだ。

この10カ月間で妻の英語はだいぶ上達したと思う。

妻いわく、英語の上達の理由は、英語教室の授業に休まず通い、宿題を着実にこなしたこともあるけど、それ以上に、英語教室で友だちをつくったことが大きいという。
たしかに、彼女は毎週のように、英語教室の後に友だちと喫茶店に行ったり、休日にお出かけしたりしていた。妻にとっては、模擬の会話ではなく、本当の会話で、英語を練習する機会となった。

また、妻が友だちが使う単語を新たに覚えたり、逆に相手の発音を直してあげたり、互いに協力しあって英語を勉強できた。

さらに、それぞれの人生や出身国の文化などについても、たくさん友だちから学んだ。英語教室で学んだことは、英語だけじゃなかったようだ。

そして、一度、友だちになってしまえば、英語教室が終わった後も付き合いが続く。ついこの前は、英語教室で知り合った中国人の友だちたちと一緒に、ビーチバレーを楽しんだ。

英語教室に通った10カ月間をふり返って、妻は「英語を話すことが習慣になった。もともと知っていた英単語をどうやって実際の会話で使えばいいのかもわかった。それと、英語教室の授業は、アメリカの生活に根差した英語を教えてくれたこともよかった」と話している。

ただ、英語教室は先生以外はみんな外国人なので、まだネイティブの話す英語のスピードには慣れていない。今後は、ロサンゼルスでアルバイトを探して、より実践的な英語力を覚えたいらしい。


素晴らしい英語教室が近所にあってよかった、と僕も思う。
このアダルトスクールは、カリフォルニア州内に約300校以上あり、州内に住んでいる人の多くは、自宅の近所で見つけることができるだろう。

カリフォルニア州アダルトスクール連盟のサイトには、「アダルトスクールは、子どもを持つ人、高齢者、障害者、また移民などすべての大人を支援します。豊富なプログラムのほとんどは、無料もしくは少しの授業料で参加できます」と書かれている。

実際に妻の通った英語教室も激安だった。
1学期3ヵ月、週15時間で、授業料はわずか40ドルだった。
ただ、生徒の英語力にかなり差があるので、授業の進行が遅かったり、内容が基本的な文法だったりすることもあった。

それでも、経済的な負担をあまり感じずに、英語を学ぶだけでなく、友だちをつくることができる場所として、アダルトスクールの存在は、とてもありがたい。英語以外にも、スペイン語など他の外国語教室やカメラ教室なども開かれているので、いろいろな形で利用することができるだろう。

・アダルトスクール一覧は、こちら
・妻の通う英語教室についての過去記事は、こちら

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