2012年9月12日水曜日

移民支援の英語教室①、出身も動機もいろいろ

妻「メキシコの人は5人家族なんだって。子どもが3人いて、いちばん下の子は生後4週間なんだって」
僕「仕事は何してんの」
妻「いまは仕事がないみたい」
僕「どこに住んでんの」
妻「近所のアパート。同郷のメキシコ人が多いって。スペイン語が話せる人が多くていいですね、って言ったら、『もっと英語が話せる環境のほうがいいよ』って」

妻が近所の成人向けカルチャースクールで、外国人を対象にした英語教室に通いだした。
そこで出会ったメキシコ人の35歳くらいの男性の話をしてくれた。

妻が受けている中級コースは、12月中旬までの3ヶ月間、週4日、一日3時間で授業料はわずか20ドルだ。移民の国アメリカでは、地域に根付いた移民支援サービスが整っていると聞いてはいたが、たしかにその通りだった。
このコースでは、30人くらいの外国人が参加しているらしい。
メキシコ、ホンジュラス、エチオピア、ドイツ、中国、インドネシアなど、いろいろな国の人々と出会う機会を得て、妻も楽しんでいるようだ。

英語教室のテキストは36ドル
彼らが英語を学んでいる理由もいろいろ。インドネシアの中年の女性は、娘さんが働いているアメリカに6ヶ月間だけ滞在しているついでに英語の勉強。けっこう英語が上手なメキシコ人の女性は「もっと英語を上達させたいの」。妻は「英語がうまく話せるようになりたいのと、知り合いとかつくるため」というわけで通いだした。

さきほどのメキシコ人の男性に話を戻すと、彼が英語教室に通う理由は「need(必要だから)」と一言で答えたという。趣味の延長か、生活の延長か。「いろんな人生があるんだなあ」と妻も感慨深げに話していた。

ところで、9月16日はメキシコの独立記念日。英語教室の会話練習でも、それぞれの国の祝祭日について話したらしい。
ちょうど、この日は僕が大学に向かう電車の中、新聞が座席に置いてけぼりだったので、手に取って読んだ。スペイン語圏の住民を対象にしたコミュニティ紙のようなものだった。
9月15日はエルサルバドール、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラスの独立記念日であり、メキシコでも独立記念日前夜ということで重要な日だ。
この新聞も、独立記念日に絡めて、これらの国から来た移民の連帯をテーマにした企画紙面を盛り込んでいた。

「この企画紙面は、われわれのルーツを失わないように、その歴史、文化、観光地、郷土料理、祝賀イベントなどを取り上げます。故郷はいつもそこにあり、けして忘れることはありません」(少しだけ意訳)

スペイン語新聞には「ロムニー氏が勝利したら、移民政策改革はないでしょう」とオバマ氏の再選を支持するカリフォルニア州議会議員(民主党)のインタビュー記事も

※この日はアメリカ同時多発テロ「9・11」から、ちょうど11年。大学キャンパスでは、テロ被害者を追悼するため、小さな国旗300本ほどが歩道わきの芝生に立ててあった。

・英語教室の話の続きは、こちら

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