2012年8月14日火曜日

ガロンの牛乳、異なる基準で飲む

ヤード、ポンド、ガロン・・・アメリカはヤード・ポンド法で、長さや重さをはかる。日本などメートル法を使っている国から来た人にはとてもわかりにくい。ただ、1ガロン(3.78リットル)単位のプラスチックボトルに入った牛乳を見ると、いよいよアメリカで暮らすんだ、というわくわくしたような気持ちになる。

牛乳は1ガロンで3.5ドル前後と日本より安い

ロサンゼルスのアパートにたどり着き、最初の朝食は、そんなボトルから注いだ牛乳とクリームチーズをぬったベーグルだった。クリームチーズは、12オンス(340グラム)入り。

しばらくすると、アパートの扉などの修理に、メキシコ人とホンジュラス系アメリカ人の男性二人がやってきた。冷蔵庫に12オンス(355ミリリットル)入り缶のコカコーラを冷やしていたので、修理を終えた二人に手渡した。今後も必要に応じて、部屋の修理をしてくれるようだ。

クリームチーズのケースには「12oz (340g)」、コーラの缶には「12oz (355ml)」とある。オンスは、質量も液量もはかれるらしい。

というようなことを考えながら、プリンター用の印刷用紙を買いに出かけた。すぐ近くのスーパーで、A4サイズらしき用紙500枚を買った。
帰宅して、さっそくA4用紙トレーに紙を入れようとしたが、おさまらない。アメリカの標準的な印刷用紙はレターサイズで、A4に比べて、幅が5.9ミリ長い215.9ミリ、高さが17.6ミリ短い279.4ミリらしい。一見、中途半端な長さだが、こちらの単位でいえば、幅8.5インチ、高さ11インチということで切りがいい。

外国で暮らすためには、外国語だけでなく、「外国単位」にも慣れないといけない。おそらく異なるものは、言語や単位に限らない。その社会のさまざまな基準が異なる。ある国から別の国に移動した人々は、そうした基準の違いに気づきやすい。基準の違いは、観光客にとってはしばしば楽しく、移住者にとってはときに苦しい。

僕の生活に話を戻す。毎回、こちらの単位を日本の単位に換算して理解するのはめんどうだ。きっと、ガロンの牛乳のように、そのボトルを見たとき、また、持ち上げたときの感覚を通して、その単位がどの程度のものなのかつかみたい。

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