2014年2月2日日曜日

日系団体ボランティア、若者が担う日本語教室

日系アメリカ人が多く暮らすガーデナ市で、日系団体ジャパニーズ・カルチュラル・インスティテュート(Japanese Cultural Institute)のイベントに参加した。
この団体で活動するボランティアスタッフを招待した感謝イベントだ。僕は昨年2回しか活動に参加できなかったので恐縮したが、せっかくの貴重な機会なので参加することにした。


イベントが始まる午後1時。丸テーブルがいくつも並べられた会場に、ボランティア約130人が集まった。ほとんどが日系人。僕は団体代表者のすすめで、若者たちの多いテーブルに座った。

僕の両隣に座っていた日系の高校生や大学生は、この団体の日本語教室のボランティアアシスタントをしている。団体の前身は、1912年に設立された日系2世のための日本語学校だ。現在の活動は高齢者に対するサービスが中心となっているが、今でも毎週土曜日に子どもたちが日本語を勉強している。日本語の先生が授業する間、アシスタントの若者が子どもに寄り添って、ひらがなやカタカナの書き方などを教えているという。彼らも幼いころは、この日本語教室で学んでいた。こうして100年以上続く日本語教育の伝統を若者たちが引き継いでいる。同じテーブルには、日本語を勉強している白人の若者もおり、彼もアシスタントとして活躍しているらしい。

僕の向かい側には日本語を話す高齢の女性が座っていた。その女性は両親の移民先だったフィリピンで生まれ、戦後は九州からアメリカ占領下の沖縄に渡った後、1960年代後半に渡米。戦時中は5カ月間、フィリピンのジャングルで生活したという。この団体のイベントに来ると、戦争を経験した人に出会うことが多く、とても勉強になる。


しばらくすると、ステージで余興が始まった。

アジア系アメリカ人のコメディグループによる即興ネタだ。観客からお題を受け付けて、即興で短い喜劇を演じる。例えば、シンデレラの物語をアクション映画風に演じたり、自動車強盗を試みたペリカンを演じたり。アメリカ独特のスタイルの即興ネタで、なかなかおもしろかった。

このグループの役者は中国系や日系を含むアジア系。アメリカのテレビを見ていると、アジア系を含めて異なる人種エスニシティに対するステレオタイプが笑いのネタになることもしばしば。しかし、この日のネタでアジア系に関わるものはなかったし、仮にアジア系に対するステレオタイプをネタにしても、アジア系の内側から社会を皮肉るような視線で笑いをとるんだろう。そうしたある種の安心感がアジア系の観客としっくりくるということもあって、この日、彼らが招待されたのかもしれない。


約2時間のイベント。日系ボーイスカウトの少年たちが昼食を配膳したり、お茶を入れて回ったりしてくれた。最後は参加者にTシャツを配ってくれた。前面には団体名、背面には「感謝」というロゴが印刷されている。

それぞれ参加者は席を立って帰る準備。戦時中の話をしてくれた女性は帰り際に「がんばってくださいね」と声をかけてくれた。

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