2012年10月28日日曜日

インド人の老紳士、マリブーの夕日、太平洋の向こう

ロサンゼルスの国際交流団体が主催する留学生歓迎会に妻と参加した。
南カリフォルニア地域の大学院に通う留学生や団体スタッフら約50人が招かれた。
キプロス、シンガポール、チリ、ポーランド、ニュージーランド、ミャンマーなど、確認できただけでも15カ国から学生が集まった。

会場は、海岸沿いの高級住宅地が有名なロサンゼルス郡マリブー市内の邸宅。
大きな駐車場、庭園にプール、白亜の邸宅とゲストルームらしき離れ、そこから見えるオーシャンビュー・・・と、ふだんの生活とちがいすぎて、ややふわふわした気分になってしまう。

はじめて会う人ばかりなので、誰に声をかけようか見回していると、老紳士が声をかけてきた。
白いターバンにサングラス、シャツには蝶ネクタイという出で立ちに、杖をついている。
ターバンにくわえ、インド系の顔とアクセントから、おそらくパンジャーブ地方に祖先を持つインド人と思って話していると、その老紳士が歓迎会のホストで、この邸宅の主ということがわかった。

老紳士は約60年前に歯科医として、インドの首都ニューデリーからロサンゼルスに来て、こちらで開業したらしい。ということは、今は80歳前後だろうか。「当時、ロサンゼルスのインド人留学生は20人程度だったよ。それが今では50万人くらいのインド人がカリフォルニアに住んでいる」と振り返る。
20年以上前から、毎年、ロサンゼルスで学ぶ留学生を邸宅に招待してきたという。

邸宅はいわゆる高級住宅。留学生の歓迎イベントのホストが、アメリカに移民して成功したインド人(現在はアメリカ市民)の老紳士で、会場のランチもすべてインド料理というのが、いかにもアメリカらしい。

ひよこ豆のインドカレーやナンなどインド料理のブッフェが提供された

歓迎会の後は、もともと知り合いだったシンガポール人の友人夫妻と、そこで知り合ったチリ人夫妻と、僕ら二人で、邸宅近くの海岸へ。砂浜で休憩したり、散歩したりしていると、夕日が空の色調をゆっくり変えながら、太平洋に沈んでいった。これから日本やインドでは日が昇るんだろう。

太平洋に沈んでいく夕日=マリブー市

その後、みんなでレストランで夕食をとっていろいろ話してから、午後9時くらいに帰宅した。

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