僕の場合は法的に「日本国民」という外国人なので、在ロサンゼルス日本国総領事館に行く機会もある。
パスポートの更新のために総領事館に足を運んだ。現在、持っているパスポートは今年で10年目なので、有効期限が切れてしまう。
総領事館はロサンゼルス市のダウンタウン中心部にある高層ビルの17階に入居している。
この高層ビルは1990年代初めに建てられ、高さは52階。ロサンゼルスの高層ビル群の中の主要な建物の一つだ。
在ロサンゼルス総領事館は、この高層ビルの17階に入っている。 |
総領事館に行くことをロビー受付で伝え、来客用シールをもらい、胸に張り付けたら、エレベーターで17階へ。
顔写真を張った申請書、現在のパスポート、アメリカ滞在資格を証明する書類(I-20など)、現住所を証明する書類(カリフォルニア州の免許証など)を提出しないといけない。ただ、僕の場合は結婚を機に本籍を変えたので、戸籍抄本も必要だった。
書類一式を提出して窓口の職員にオッケーをもらえば、それだけなので、混んでいなければ、時間はかからない。
一週間後以降に再び総領事館に行って、195ドル支払えば、新しいパスポートが手に入る予定だ。
窓口のカウンターに在外選挙制度について広報する小冊子が置いてあったので、手に取った。
小冊子は、金色の屏風を背景に桜の花を散りばめたデザインで、表紙に「日本で咲く 海外の一票」と書いてある。
在外選挙制度について広報する小冊子 |
できる状況であれば、できるだけ選挙には参加しようと思っているので、あらかじめ在外選挙参加のための手続きをしておいた。先日、「在外選挙人証」なるものが自宅に届いたところだ。
この「在外選挙人証」と身分証明書を持って、総領事館(ロサンゼルスの場合、リトル・トーキョーの日米文化会館)に出向けば、投票できる。
投票期間は、選挙の公示日の翌日から、各大使館や総領事館が決めた締切日まで。外務省のホームページによると、公示日の翌日から7~11日以内に投票しないといけないようだ。
もちろん、近くに総領事館などがない地域もあるため、郵便投票もできる。
この「在外選挙人証」を得るには、申請から2~3ヶ月かかる。6月下旬の今から申請しても、7月投開票の参議院選挙には間に合わないかもしれないけど、次の選挙で投票したい人は早めに手続きしておいたほうがいいかもしれない。
日本で生まれ育った個人であれば誰でも、当たり前のこととして、日本のパスポートの取得・更新や投票ができるわけではない。当たり前ではないことから生じる問題も考えないといけない。総領事館という「国」の一部にふれて、改めてそう感じた。
日本で生まれ育った個人であれば誰でも、当たり前のこととして、日本のパスポートの取得・更新や投票ができるわけではない。当たり前ではないことから生じる問題も考えないといけない。総領事館という「国」の一部にふれて、改めてそう感じた。
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首が痛くなるほど見上げないといけない高層ビルの東隣には、1917年からダウンタウンのにぎわいを支えているグランド・セントラル・マーケット(Grand Central Market)がある。
果物、野菜、肉、魚介類、またスパイスなどを販売する商店にくわえ、ラテンアメリカ、アジア、中東などの料理店がひしめき合っており、ラティーノを中心にたくさんの客でにぎわっている。隣の高層ビルとは、まるで違う世界だ。
店員も客も、スペイン語を話すラティーノが多い。 |
このマーケットが好きで、ダウンタウンに来るときは、いつも立ち寄ってしまう。
そういうわけで、パスポート更新の手続きをした後、妻とマーケットでタコスを食べることにした。
ランキングサイト「Yelp」でも評価が高い人気のタコス店「Tacos Tumbras a Tomas」へ。
スペイン語勉強中の妻が一皿2.5ドルのタコスをスペイン語で注文して二人で分けた。トルティージャは4枚入っているので十分な量だ。
その後、マーケットの地下の雑貨店に向かった。ここに来た最初の数回は、地下の存在を知らなかったけど、ある日、トイレを探していたときに見つけた。
雑貨店は100円ショップのような感じで、一つ1ドル強の商品がずらっと並ぶ。かゆいところに手が届きそうな商品が多いなあ、と眺めていると、ここ最近、いろんな店で探していたけど、どうしても見つからなかった商品を偶然見つけた。それは「皿立て」だった。
居間のインテリアに、鳥取県の民芸品・中井窯の皿を飾ろうと思っていたけど、皿を支える道具がないため、今まで飾ることができなかった。見つけた皿立ての材質はプラスチックだけど、透明で目立たない点が気に入った。しかも、2個1.4ドルと安かったので、迷わず購入。帰宅後、さっそく中井窯の皿を置いて飾った。
鳥取県の民芸品・中井窯の皿 |
※追記
後日、リトル・トーキョーにある日米文化会館で在外投票した。日本で投票する場合に比べて、やや作業が多かった。まず、投票用紙を請求する申請書に記入。その後、投票用紙に候補者名などを書いて、小さな封とうに入れる。次に、それを別の封筒に入れて、その封筒に自分の署名などを書き入れた後、立会人の署名をもらう。その後、自分の選挙区のの選挙管理委員会宛ての郵送用封筒に、二重の封筒に入った投票用紙を入れる。日本から離れた場所で、不正な投票が起きないように、厳重にチェックされているという印象だった。
※追記2
ダウンタウンの再開発の影響で2015年までに、Grand Central Market内の店舗は観光客やビジネスマンを対象としてオシャレな場所に変化し、魅力的だった庶民的な雰囲気はほとんど消えてしまった。
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