2012年6月4日月曜日

延びる地下鉄、変わる人の動き

2012年、ロサンゼルス留学者にもれなく744億円相当のプレゼント、と言っては大げさだけど、そう思ってもいいようなタイミングだ。
今年4月、ロサンゼルス地下鉄LA Metro Railの新路線が開通した。
エキスポ線(Expo Line)と名付けられた新路線はダウンタウンから約14キロ西南西方向に延び、地下鉄網としては第6路線目となる。
2006年に建設が始まった同路線は、総工費9億3千億ドル(1ドル80円で744億円相当)をかけて、ちょうど今年の春に開通した。

カリフォルニア州は車社会なので車が必要だが、それなしでも移動できる範囲が広がるにこしたことはない。
また、ガソリン価格が高騰し続けているロサンゼルスの住民にとっても、リーズナブルでエコな代替交通手段として活用されるだろう。

ニュースサイト「The Huffington Post」は、「南カリフォルニアでは、人々がどうやって移動し、どこにどのような建物を建てるか考えるとき、自動車なしには何も決められないというイメージがあるが、路線の拡大は、そうしたイメージに終わりを告げるだろう」と期待を込めて報じている。
この言葉を借りれば、路線の拡大は「外国人住民(移民)がどうやって移動し、どこに住み、どこで働くか」ということにも何かしらの影響を与える。少なくとも、現在、家さがし中の僕にはすでに影響を与えている。

夏目漱石が驚いたロンドンの地下鉄は1863年に開通。また、東京の地下鉄は1927年に開通した。それらに比べると、ロサンゼルスの地下鉄が最初に開通したのは1990年とそれほど昔ではない。

新たな路線の開通がロサンゼルスの移民社会にどのような影響を与えるのか。そんなことも頭の隅にいれながら、便利に活用したいと思う。

ちなみに、この路線、今年4月に開通したのは第1期工事。第2期はさらに西側に路線を延ばし、2015年までにアンジェリーノ(Angeleno=ロスっ子)の憩いの海辺サンタモニカまでつながるという。

地上部分が多いロサンゼルスの地下鉄(写真はhttp://www.buildexpo.org/から)

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